RIDER シリーズ

 

2015 年、はじめてコンバーチブルなバッグ空間が特徴のバッグ「Spacejumper」が誕生して以来、 コンバーチブルな空間というコンセプトは中心となっています。

当時、ちょうど WOTANCRAFT のスタッフ一人が fixed gear で通勤し始め、通勤用のバッグを探しているとき、デザイナーの Albert はこう言った。

「大きなバッグはダメでしょ。夏の台北は蒸し暑くて君毎日二時間くらい自転車乗って、絶対死にそうになっちゃう。君が必要なのは、コンパクトで必要なときだけで大きくできるバッグ。こんな感じのバッグを作ってやる。」

一週間後 RIDER シリーズのプロプタイプができ、騎士向けに見たことない WOTANCRAFT 独自開発のバッグがついに誕生。

 

 

 

変化するフォルムと携行スタイル

 

付属のスリングストラップを利用して、スリングバッグ、ショルダーバッグ、そして小脇にかかえるクラッチバッグとして様々な携行スタイルを楽しめます。

 

 

 

 

こんなデザインでどうやって思い出すのか?

デザイナー Albert Yuan 自らの好みで、「やらわかい」という男性用バッグにめったに見られないコンセプトを採用しているからです。

 

バッグが柔らかいので、正面にある革ベルトを外すと、バッグの収納スペースを倍に調整することができます。逆に、そんなに入れ物がないとき、ベルトをぎゅっとしばると、簡潔でシャープな形になります。

 

 

 

 

秋冬に自転車で通勤するとき、暑くなってきたらジャケットの脱いでバッグの中に収納可能です。

 

 

 

 

Easy Rider / Night Rider と Lightning Rider は、サイズ的にも、フラップないことにもカメラバッグとしても使えるのが最適ですので、防振クッション付きのカメラインナーケースを入れると、一秒でカメラバッグに変身できます。

 

 

バッグ内側のポケットを三つとも同じ高さで目立たないように作っています。また、パスポートなどが入るチャック付きのポケットもありますので、隠ぺい性が向上します。Lightning Rider のほうは、ノートパソコン収納ポケットがあり、13 インチの MacBookProが入ります。

 

上の写真は Lightning Rider です。

 

 

 

Easy Rider / Night Rider / Lightning Rider バッグ正面にポケットがあり、700mlのタンブラーが入ります。

 

 

 

三点支持で生まれる安定感

 

高速騎乗するとき、普通のスリングバッグはよく背面から落ちます。それで、バランスが崩れて事故になる可能性が高くなります。

それを解決するため、スリングストラップを利用して三点支持でバッグを安定させます。しかし、市販のストラップはナイロンやプラスチックなどの生地で作って、WOTANCRAFT のヴィンテージ感と相応しくないから、そこで、デザイナー Albert がいい方法を思い出しました。

 

 

WOTANCRAFT のストラップは分厚い本革で作成、固定するほうにエイジングされたナスカンをつけています。

ストラップにいくつの調節用の穴があり、自由に長さを調節できます。

 

 

 

 

脇からフロントに回してスリングストラップのスタッドにつなぐことで、バッグを後ろにしっかり固定させます。高速運転する際、目の前の状況により深く集中することができます。

 

 

 

 

独特な生地質感

 

 

軍用の Cordura ® ナイロンは、キャンバスに見えて色落ちの効果があるとイメージできますか?

WOTANCRAFT はミリタリー・ビンテージ感を貫徹するため、何数年の時間をかけて 2014 年に W.A.L ワックスコーティングキャンバスを開発されました。

W.A.L とは、このキャンバスの機能の略称です。機能は下記の通りです。

 

 

Water-resistant 撥水機能:

布の「内側」に、布料「底面」に PU 接着層(ラミネート)を加工していて、Cordura ® キャンバスの表面が濡れても、内側に浸透しません。

また、「表面」に ワックスコーティングをされ、撥水機能があり生地表面を水が転がり落ち、より一層防水性が増しています。

 

 

Abrasion-resistant 耐摩耗性:

第二次世界大戦期間、アメリカのデュポン社は「耐磨耗性」、「耐引裂性」の強いコーデュラ ® を開発し、タイヤなどに運用されました。

日常用バッグにとって、WOTANCRAFTが選んだ Cordura ® 500D (Denier デニール)は十分です。鍵や岩や枝など物でも傷つけられないほどの強さがあります。(1680D は防弾チョッキとして使用されています。)

普通のナイロンより7倍強度があるうえ、綿布のように縫い目がら裂けることもない頑丈な生地です。


Lightweight 軽量化:

最初、 WOTANCRAFT はワックスキャンバスを使用しています。しかし、多くのお客様から「軽量化」のご要望があり、それから、バッグを軽量化するのがデザイン中心になっています。

W.A.L キャンバスを 500D の Cordura ® を採用し、前のワックスキャンバスより重さが半分になり、頑丈さも向上しています。

 

 

表面にワックスコーティングがされており、使用時間によりだんだん白い横線の「ワックス痕跡」が出てきます。デニムの「色落ち」ような効果があり、さらにビンテージ感が溢れてきて、色落ちを楽しめる。

 

 

RIDER の表面に海波似た上下不規則な皺紋、それは触れば触るほどその波の丈夫さを感じられた。

「見たことない本革バッグです。」

この表面感触がはっきり認識出来る「手揉み皺紋」効果は、イタリアの小さなタンナーリーの秘密技術で、完成するには普通の植物タンニンなめし革より倍な時間がかかる製品である。そして、完成された手揉み皺紋牛革に、同じ揉皺がでる可能性はなく、一枚一枚がユニークな芸術品。

 

 

RIDER のアクセントは WOTANCRAFT の愛用されている「爆裂紋」タンニン鞣し革を使用しています。

革を折り曲げたり、引っ張ったりすると時に繊維内のオイルが移動し、表面の革色が変化する現象があり、それは「プルアップ効果」という。

これはオイルが多く含まれた植物なめし革の特徴の一つである。使い込むほど浮き出たオイルが独特のツヤと色を生み出していきますので、ずっと愛用されている理由の一つです。

 

 

プルアップした革はツヤツヤだけでなく、フルグレインレザーの自然の美しさやヌメ革の「エイジング」など、クロムなめし革に見当たらない様々な個性的な特徴がある。それこそ、ヴォータンクラフトが求める「ビンテージ・ソール」感である。

 

 

高負荷に耐えられる多機能なバッグを作り出すためには、 一般なポリ、棉糸を使用するのは無理だと存じます。

数年の実験、経験に築き、ヴォータンクラフトが最後に選んだのは「ボンド・ナイロン(Bonded Nylon)」です。 丈夫さが抜群なナイロン6,6ミシン糸は耐磨耗性・耐引裂性が高くて、化学品や湿気の侵蝕をされにくい利点があり、 レザーブーツや馬具などの用品にもよく利用されています。

Cordura ® と合わせて作ったバッグは、どんな状況でも耐えるという。

 

 

最初 Albert Yuan は特定の人の要望でデザインしましたが、思ったより実用で様々なシーンでも活躍できます。

元々大きいリュックがあまり好きではなくて、シンプルで小さいバッグを背負って自転車に乗っていますが、ちょっと時間をかけて RIDER の使い方を考えてみると、親友みたいに自分より自分の要望が分かっているかもしれません。